公共土木工事の全体の流れ
公共土木事業は官庁が発注した業務・工事を、コンサルタント会社が計画・設計し、元請の建設会社を中心として協力会社との連携により施工、完成させます。草野作工は(元請)建設会社として仕事をしています。
元請建設会社の仕事
元請の建設会社の技術者は、工事を完成に導くための計画の策定から始まり、工事監督として技能者や土木作業員を抱えて現場の作業に当たる協力会社を指揮、指導し、資材の発注、発注者への工事進捗の報告、相談・協議や関係機関との調整など、工事の施工に関するすべてのことを計画、調整、実施する総合プロデューサーです。
施工計画の立案
工事を受注したら施工計画の検討が最初の作業となります。
工程、品質、出来形、安全などの管理計画や工事を進めていく上で必要なことをすべて検討して、計画に盛り込んでおくことが大事です。
「段取り八分、仕上げ二分」ということわざもあるように、施工計画がしっかりしていれば工事は8割成功!
工程管理
工程管理は、各作業の最適な順番を検討しつつ、各パートを担当する協力会社、技能者の都合を調整して、最適な工程を組む作業です。さしずめ工事監督は、最適な工事を奏でるオーケストラの指揮者のようなものです。
安全管理
工事現場での最重要事項は安全管理です。
人命にかかわりますので、あらゆるリスクを想定し、想定外が出ないようにしなければなりません。
品質管理
ゲームで色々なアイテムからストーリーを組み立てるように、工事監督は、創造力を発揮して工事を総合的にマネジメントし、工事の品質を保ちます。
コスト管理
工事現場では、元請会社と協力会社が一つのチームとしてコミュニケーションを密に取って連携する必要があります。
工事監督は、協力会社を指導するだけでなく、教育し、育てる役割も担っています。
協力会社の指揮・監督
工事完成物は、できるだけ良い物に仕上げたいものですが、予算オーバーでは会社はやっていけません。
最適な費用対効果を考えながら仕事をする必要があります。
とりわけ、一つの工事には発注者、協力会社、資材会社など、様々な関係者がいますので、関係者みんなが満足するコスト管理をしたいものです。
資材・労働の調達
現代は新たな資材・製品開発が日進月歩で進んでいます。
また、IT技術も含めた新技術の導入にも積極的にチャレンジしていく必要があります。
現場の技術者たち
草野作工(株)は、国や北海道、江別市などの公共工事を元請として受注し、下請・協力会社を指揮し、工事を進めています。そして工事現場で働く様々な技術者や作業員たちを束ねて工事全体を監理・監督する役目を担うのが監理技術者と現場代理人です。
草野作工(株)の工事現場では、個性豊かな土木技術職員が監理技術者や現場代理人を務め、それぞれの自由な発想でクリエイティブな現場運営を行っていますので、その一例をご紹介します。
<地域資源を情報発信> ~現場周辺の案内図を設置~
現場周辺(岩見沢市北村地区)にある観光地や温泉のみならず、地域コミュニティの担い手でもある地元商店や公共・サービス施設、地域の歴史が刻まれたスポットなどの案内図を現場内に掲示して、見学者などの現場に来場された方が現場周辺の商店等を利用したり、地域に興味を持ってもらいやすいように情報発信し、現場運営とともに地域活性化のお手伝いをしています。
現場説明会での説明状況
商店等の周辺施設案内図
周辺の歴史的スポットの案内図
*札幌開発建設部岩見沢河川事務所提供資料より作成
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<学校行事を通して地域交流>
浜益小学校運動会の準備として、グラウンドのライン引きを行いました。
陸上競技場のようなトラックが出来ました。(ドローンで撮影)
ドローンに集まる生徒たち。歓声が上がりました!
当日は生徒たちや父母たちと運動会を楽しみ、いい汗を流しました。(翌日は多少筋肉痛でした。)
お昼には飲み物やお菓子を提供し、子供たちは大喜び。
<地元行事を通して地域交流>
石狩湾漁協 浜益青年部主催の浜益港まつりの、出店にボランティア参加し、焼き物を提供しました。当日は、好天に恵まれ地元の人をはじめとして遠方からも多くの方々が集まり、港町ならではの祭りで賑わいました。
<快適なトイレを一般ドライバーに開放>
国道沿いに設置した現場事務所横の清潔で快適なトイレを国道を利用する一般ドライバーに開放したところ、特に女性用トイレは多くの方々に使われ、好評だった。
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<現場を花で修景>
現場事務所の周りを綺麗にプランターで修景しました。
工事現場の外周もハンギングタイプのプランターを使って効果的に花を飾り、周辺住民の目を楽しませました。
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<防犯活動を通じて安全・安心な地域づくりに貢献>
近年、全国的に子供や高齢者が事故や犯罪に巻込まれる事案が後を絶たない事を受け、全国各地で子供や高齢者を守ろうとする連帯感が各地で広がっています。
そこで、通常は工事事務所に開設している「こども110番の現場」に平成19年度からは各地域と連携して高齢者も含めた『こども・シルバー110番の現場』を開設しました。
そして、平成22年10月には、関係機関・地域防犯パトロール隊と9団体(施工業者)の代表を務めた下谷の3者で地域の安全に関する協定書を締結することにより実施体制を充実させ、継続的に地域と一体となった防犯活動を行っています。
求めている人材
学歴よりも人物を重視し、高卒、大卒の学歴に関わらず、職員のやる気や実力で評価します。
若いうちから責任ある仕事を任せ、一人前の技術者に育てることにより、若い力が時代の波を越えて会社を成長させる原動力となることを期待しています。そんな思いで、こんな人に私たちの仲間になって欲しいと考えています。
草野作工が手掛ける大規模な公共土木工事では、発注者との打ち合わせ、工事現場周辺の地域住民への説明、関係する諸機関との調整など、多くの関係者との連絡・調整が重要な仕事になります。
協力会社との調整や指示、あるいは、現場作業員への指示や指導などにより現場を動かすためには、現場の情報を的確に収集、把握、判断し、作業方針を決定する必要があり、柔軟なコミュニケーション能力だけではなく、様々な問題の解決に向けて柔軟かつ論理的に考える力が求められます。また、熱意を持って、粘り強く、真面目に取り組む姿勢も仕事をやり遂げる上で重要です。
一人前の現場監督になるには、多くの専門的知識、能力と経験が必要で、高いハードルと思われるかもしれませんが、先輩や上司がサポートしてくれます。