道の話題10「ドライブしたくなる道」

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ドライブしたくなる道

 いよいよ今年も本格的に夏の観光シーズンが到来。
 「ドライブしたくなる道」というタイトルを見て、北海道の道の話題と思われた方が多いことでしょう。
 2017年にマイナビが会員506名にドライブ旅行したい都道府県を質問したインターネット調査では、何と65%の回答者が北海道と答えています。第2位の沖縄が25%、そして長野13%、静岡11%、神奈川10%と続きますが、北海道はダントツです。
 また、その理由も聞いているのですが、北海道は、「真っすぐな道」「長い道」「雄大な風景」というワードが並び、併せて「おいしいもの」という要素が加わります。
 ちなみに、沖縄は「青い海」「海辺」「潮風」と、やはり「海」がキーワード。
 長野は「山」「自然」「味覚」「温泉」ということで「山」を中心とした自然プラスアルファ。静岡は「富士山」「熱海の海」という山と海のコンビネーションが魅力と言うことで、それぞれに個性豊かです。わが国の南北に長く山がちの島というユニークな地形が、様々な風景や風物を生み出しているのですが、その地域ごとの変化と多様性は、日本の魅力のひとつと言えそうですね。

 では、このような個性豊かで風光明媚な日本全国のドライブスポットの中で圧倒的な人気を誇っている北海道の極めつけのドライブスポットをご紹介していきましょう。
 まずは、「日本一美しい道」というタイトルでユーチューブにアップされ一躍有名になった美瑛町の道(左下の写真)。ヨーロッパの自然風景と見まごうエキゾチックな樹林の中を縫う緩やかな線形の気持の良い道路です。美しいシラカバ風景で知られた白樺街道からちょっと入った脇道なのですが、北海道開発局が火山防災のために整備した堰堤がたまたま生み出した人工池が(本当にあの池を自然の池と思っている方が多いのですが・・・)、思わぬ反響を呼び外国人観光客にも人気の観光スポットとなった「青い池」にも程近く、白金温泉周辺は、北海道有数の絶景ドライブスポットと言えるでしょう。

 もう一つご紹介したい如何にも北海道という道は、同じく美瑛町の「ジェットコースターの道」(下の写真)。知る人ぞ知るドライブ名所となり案内看板も置かれるようになりましたが、遥か彼方まで真っすぐに伸びた道は、大地の緩やかな起伏に沿って登ったり下ったりの連続でまさにジェットコースター。ナイス・ネーミングですね!是非、一度体験してみて下さい。

 信号もなく、ただひたすら一直線で気持ちよくアクセルが踏める北海道の道路。ふだん渋滞にストレスを募らせている大都会のドライバーには、北海道ツーリングの魅力は、そういうところにもありそうです。ただ、恐ろしいのはネズミ捕りだけではありません。愛車の性能を発揮できるチャンス!と思う気持ちもわからないではないのですが、命の危険も一歩先にあるかもしれません。スピードを出し過ぎないよう、くれぐれもご用心を!

(文責:小町谷信彦) 2018年7月第2号 No.31