草野作工は、発注者から土木建設に関する業務一式を請け負い、工事を遂行する、土木に特化した総合建設業の会社です。
スタッフは経験やスキルによって課せられる役割に従って、各業者との連携の下、作業全体を管理して工事を遂行。施工方法への理解力やスケジュール管理力、クライアントや下請け業者、地域住民とのコミュニケーション力をフルに活用しながら、日々ステップアップを図っています。

どこまでわかっているかを伝え
周囲に聞くことが新人の仕事です

大学では農業土木を勉強していました。役所や設計コンサルタントなど、いろいろな選択肢がある中、現場で工事を動かす方に興味が湧き、草野作工を選びました。2020年9月に入社して最初の現場は、盛土のほか、橋台、農業用水を通すボックスカルバート、柵渠、パイプラインの設置など多様な工事がありました。右も左もわからないまま、ただ先輩について行って、言われた作業をこなすだけの感じでしたね。農業系を学んできたので、建設系の土木については全く知識がなく、指示の意味がすぐに理解できず苦労しました。現場写真を撮るにしても、どういう写真が必要なのかをよく考えずに撮影して、ダメ出しをされてやっと気づくこともあり、反省するばかりの毎日でした。

今の現場は盛土がほとんどで、作業の種類自体は去年より少ないです。年度の途中から参加した昨年と違い、今回は初めから作業を見ているので、任される仕事も増え責任が大きくなったと感じますね。
具体的には、動態観測や写真撮影、ICT施工のブルドーザーの設計データ作成が主な仕事です。昨年の経験を生かし、役所の仕様書を事前に確認して、過去の事例を見たりして進めています。自分がどこまでわかっていて、どこがわからないかを把握した上で、去年担当していた人に電話で聞いたり、自分でも考えたりするようになり少しずつ進歩している気がします。今後は周囲に目を配り、誰が何を気にしているかを察して自分から動いて仕事ができるようになれればと思っています。

建設現場の朝は早く、スタッフは早朝に起床し現場へと直行します。現場近くに設置された事務所で動態観測用の機械等を準備した後、業者を含めた現場スタッフと朝礼を実施。危険予測を周知し、協力会社、作業員に確認のサインをもらう「KY活動」を行うほか、平常時はラジオ体操を行って体をほぐします(※コロナ下で休止中)。

朝礼が終わったら現場に向かい、「動態観測」を行います。これは盛土および基礎地盤の挙動を把握して、随時施工にフィードバックしながら安定を確保するためのもので、挙動が大きい場合には盛土をストップしなければならない重要な仕事です。
また、一層30cm単位で行う盛土の「敷均し」「敷固め」について、2カ所からの定点撮影を実施。動態観測だけなら3時間程度、写真を撮るときは午後までかかることもあります。

一旦、現場事務所に戻り昼食を取ります。現場は飲食店が近くにない場合が多く、愛妻弁当を持参する人、コンビニで買った弁当やパン、カップラーメン派など様々。「黙食」後は談笑したり体を休めたりして、午後からの仕事に備えます。

午後からの作業について変更などがないか、及び翌日の予定について確認します。急な天気の変化などがあれば対応策を検討し、問題点の確認や情報の共有を行います。

午前中に行った動態観測のデータをパソコンに取り込み、そのデータをまとめたり、自分やほかの人が撮った写真を整理したりします。具体的には、30cm単位で進める盛土の次の層について「地盤高」を決め、動態観測で得られた沈下データと照合し、ブレードの制御を自動化したブルドーザー用のデータを作ったりしています。

なるべく残業がないように作業を終え、挨拶をして帰宅します。